一般社団法人 湘南くらしのUD商品研究室
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2022年02月22日
 
ウェアラブルEXPO 東洋紡 スマートセンシングウェア
心拍数、呼吸変動、筋肉の活動も測定できる

主任研究員 柳原美紗子

  

  第8回「ウェアラブルEXPO」が1月19日~21日、東京ビッグサイトにて開催されました。これはウェアラブルに関する世界最大規模の専門展です。他にロボテックス展など同時開催展が多数あり、それらをすべて合わせると出展社は1,064社、来場者は32,795名と発表されています。コロナ禍にも拘らず、人出は多く、盛況のうちに終了した模様です。私はウェアラブルEXPOを中心に見て回りました。出展は43社でした。ここではとくに注目した材料メーカー、東洋紡「COCOMI®」をご紹介します。


  「COCOMI®」はウェアラブルデバイス用電極・配線材向けのフィルム状導電素材です。パンフレットによると、厚さ0.3mmと薄く、伸縮性に優れているため、曲面にフィットするので体の動きに追随し、また電極と配線が継ぎ目なく一体化しているので、接続部や段差がない、自然な着心地を実現するウェアラブルデバイスなのです。その上、自由な形にデザインできて、熱圧着で貼付可能、スクリーンプリントでの製作も開発中とか。

   今回はより精度を増して進化したCOCOMI®による生体情報計測用ウェア「スマートセンシングウェア®」シリーズを展示、サイクリスト向け「COCOMI®サイクリングアンダーシャツ」や、東海大学水泳競技部と開発した水中でのトレーニングに使える心拍計測用水着、さらに心拍数と呼吸変動の同時計測による理想の呼吸誘導システム「ブレアシスト(BREASsist TM)」などをアピールしていました。

  中でも興味を惹かれたのが「ブレアシスト」です。心拍と呼吸の情報から各人の理想的な呼吸を算出し、リラックスした状態へ誘導するシステムです。ストレスを感じて眠れなくなったり、落ち込んだり、ヨガなどで上手く呼吸ができているか心配になったり、そういうときに呼吸を測定して理想の状態に導いてくれるというのは嬉しいですね。

   筋肉の活動を測定できるウェアもあり、COCOMI®によりつくられた電極を筋肉に沿って2極配置することにより、筋活動を確認できるとか。これはとくにリハビリに役立ちますし、いいな、と思ったことでした。



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