これは東京・足立区にあるアパレルの下請け工場であるヤマサワプレスとの協業によるものです。ヤマサワプレスは2019年、米国ロサンゼルスでダメージや汚れかひどくどこにも引き取り手がない「リーバイス501」を20トン輸入し、自社ブランド「ワンオーファイブ・デニムトウキョウ」で販売していたそうです。この取り組みに共感したのが三越伊勢丹で、今年4月、未来のファッションを皆で考えるスキームを構築しようと、このプロジェクトを発足したといいます。デザイナーや取引先に参加を呼びかけ、現在30ブランド以上が決まっているとのことです。
ご担当者は2022年春に、伊勢丹新宿店などで、このデニムのアップサイクル製品の販売をスタートさせると、熱く話してくれました。三越伊勢丹は今、「think good」の合言葉のもと、サステナビリティ活動に取り組んでいます。この「デニムプロジェクト」もその一環ですね。
持続可能な社会を実現するために、日本でもようやく大手百貨店が動き出しました。さらなるアクションに期待です。
2021年10月11日
22春夏東京 RFWT 三越伊勢丹デニムプロジェクト
デニムのアップサイクルへの取り組み
主任研究員 柳原美紗子