一般社団法人 湘南くらしのUD商品研究室
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2020年12月21日
 
POP‐UP型イベント「246st.MARKET」
「CO-FUKU masQ コオフクマスク」に注目
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主任研究員 柳原美紗子

 先般10月14日~18日、青山通りに位置するワールド北青山ビルにてPOP‐UP型イベント「246st.MARKET」が開催されました。

今年のテーマ、“サーキュレーション・ライフスタイル”の下、衣・食・住までジャンルを超えたブランドが集結する中、私がもっとも興味を惹かれたのが「ワールド×コオフク プロジェクト」(下の写真)です。

これは任意団体コオフクと、障がいがある人が抱えるおしゃれの悩み・課題を理解し、リデザインし、成果発表までを行う取組みです。
中でも今回人気だったのが「CO-FUKU masQ コオフクマスク」の展示販売でした。

マスクは今や必需品です。障がいのある方に向けて、様々な工夫を凝らした下記のようなマスクが提案されていたのでご紹介します。



<ワンハンドマスク>
カタマヒの方々に向けたマスクです。口を使ってマスクを顔に固定し、紐を耳にかけられる様、裏側にタブが付いています。  (右写真は、その裏面)

<猫ひげマスク>
視覚障がいの方々向けに開発したマスクで、“風や空気の流れ”を遮らないように工夫されている、まるで“猫のひげ” の様な役割をするマスクです。 ガーゼやメッシュ、レースなど通気性の高い素材で切り替えを入れたり、マスクの上下・表裏の分かりにくさに対応するため、異素材の生地を組み合わせたりして仕上げています。

 <パカットマスク>
脊髄性筋委縮症でも息苦しくないマスクです。マスクをすると呼吸が苦しくなる悩みを解消するため、通気性・伸縮性に優れた生地を採用し、デザインも空気の通り道を確保する立体構造になっています。またマスク部分の下をめくると吸引や食事ができる仕様です。ですから一日に何度もマスクを外したり着けたりする必要はありません。これもすばらしいアイデアと思いました。


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