この3~6日、東京ビッグサイトで開催されたギフトショー東京2019秋で、併催された「ライフ×デザイン展」を見て来ました。新企画がいろいろある中で、とくに興味深かったのが特別展示イベント「ダイバーシティ プロダクツ」エリアです。
2020年東京オリンピック・パラリンピックを控え「多様性」、つまり「ダイバーシティ」という言葉がより身近なものになってきたことを受けて、このエリアが新設されたといいます。
ここでは様々なマイノリティに合わせた製品の展示が行われていました。
例えば目に障がいを持っている方でも利用できる腕時計や、口当たりのやさしい介助に適したスプーン、など---。
右は、超簡単で軽くて優しい車いす用の着物セットです。リノーズの「えもん(EMON)」というブランドのもの。
2部式で下衣のスカート部に特定の構成パターンを採用しているので、座ったままで楽に着られ、着崩れ防止性も高く、着用者の着心地もよいといいます。
開発されたのは東京・渋谷のパターン企画テルヌマ代表の照沼範子さん。パタンナー歴42年のベテランです。
本格的な着物スタイルを誰でも一人で簡単に着られる着物として再現されました。3ステップ、たった3分で着付け完了、洋服感覚で手軽に着られるといいます。
とくに最近は喪の着物の需要が増えているとのことでした。
これまで着付けが困難で着物を着るのをあきらめていた方も、これなら着物スタイルを楽しめます。これもまた「ユニバーサルファッション」と思いました
2019年10月30日
ギフトショー 「ライフ×デザイン展」ダイバーシティ・プロダクツ
様々なマイノリティに優しい製品
主任研究員 柳原美紗子