2019年4月17日、フットマーク株式会社で昭和から平成そして令和にむけて「スクール水着」の変遷と新たな取り組みに関する展示発表会を開催するというので、SUDI有志で行ってきました。SUDIはフットマーク社とは「Table with」(おしゃれな大人用食事エプロン)開発の際、お手伝いをさせていただいた縁がありますが、水着も「大人の女性のためのスクール水着」というので、興味津々でした。
発表会は大きく2部構成でした。
第1部:昭和~平成のスクール水着の変遷
フットマーク社はもともと赤ちゃんのおむつカバーからスタートした会社、それがお客様からの要望で大人用にもなり「介護」という言葉を世に送り出した会社(今は介護から快互とうたっています)です。その後水泳帽から水着へと開発を続け次々に新製品を生み出すモノづくりの会社です。技術革新とともにお客様の言葉や立場を大切にする「1分の1」の視点、健常者もハンデのある人も、ひとりひとりのニーズに合わせたものづくりを心掛けているということにSUDIとしても共感するところが多く、そして水中というのはどんな人にも快適な空間になるということで、水着の重要性もあらためて再認識させられました。
水着の変遷の歴史は、デザインの変化はさることながら素材の変遷(ダブルトリコット素材→ツーウエイストレッチ素材→蓄熱保温素材→撥水加工、盗撮防止赤外線吸収加工→紫外線防止加工)も大きく、より快適で安心安全な着心地になってきているようです。
第2部:OTONA NO SKU-SUI(大人の女性のためのスクール水着)新発売
フットマーク社では令和は大人がスクール水着を着る時代と位置づけ、この水着を新発売。拝見するまでは、大人=もっとシニア層を意識した水着かと想像していましたが、メインターゲットは20~30代女性とのこと。実は水着はシニアにはアクアビクスなど健康志向で需要があり、むしろ、この年代が、学校での授業から離れて、水泳人口が落ち込んでいるとのこと。今のランニングブームはこの世代が牽引役になったそうです。
狙いは同じようにこのSKU-SUIがこの世代を再び水泳に導くきっかけになったらということのようです。
アンケートを取ると、この層は海とプールで水着を使い分けるということはなく、海でもプールでも着られて露出少なくあまり派手でないデザイン、体型をカバーして安心して着られる水着の希望が多く寄せられたとのことです。そこに大人のスクール水着という発想が生まれたようです。
セパレートでフレアの下にはしっかり上下ともインナーが付いており、めくれても肌の露出はありません。色は紺とグレーの2色。グレーはスクール水着にある黒よりはフィットネス用にも使える(また、セクシー路線から離れる)ということで決定。水泳用だけでなくフィットネス用やパーカーを羽織ってのリゾートウエアにもなりそうです。サイズはS~6Lまで。価格はいずれも6,800円(税別)。従来の大人用と同様にネットのみでの販売となるそうです。当面の販売目標は1,000枚とのこと。
現在はターゲット層にはカラーバリエーションをという要望がないそうですが、SUDIとしては近い将来、もう少し上の年代の層むけに少し丈を長くして、またカラーバリエーションも欲しいと思いました。
2019年6月4日
スクール水着博覧会
大人の女性のためのスクール水着byフットマーク株式会社
主任研究員 宮園真理