一般社団法人 湘南くらしのUD商品研究室
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2015年10月12日
 
転倒予防の知恵「転倒予防フォーラム」

「寝たきり」や「認知症」 につながる転倒をいかに予防するか


主任研究員  宮園 真理

「いつまでも健康に~転倒予防の知恵~」と題するフォーラムが、2015年10月4日(日)13時30分から16時まで、日本体育大学記念講堂で開催されました。

会場で教えていただいたことを、お伝えします。

転倒の原因は、
  • 加齢
  • 病気(パーキンソン病など)
  • 薬(睡眠薬、5種以上の薬を飲む人は要注意)
  • 運動不足
  • 知識不足(ぬかづけ→家の中で濡れているところ、階段、片づけていないところが危険)
  • 認知機能の低下
  • 性格(あわてもの、そそっかしい人)

転倒の実態は、
  • 前に転ぶのが6割、横2割、後ろ2割

その際の危険度は、
  • 横→大腿骨骨折→寝たきり・認知症
  • 後ろ→背骨、後頭部損傷→死
やせ気味の人のほうが、骨折しやすい。

怪我回避のためには、
転ぶ! と思った時には、顎を引いて、できるだけ丸くなって、つっぱらないこと。それよりなにより、転びそうになった時に「とっさの1歩」が出ることが大事。
そのためには、前後横へのステップ運動が役に立つそうです。日本の4拍子の歌に合わせてやると楽しいと。
また、時間があったら、立って(座ってもOK)、つま先をあげて5秒ストップを繰り返す。これで歩くときの足先の上がり方が変わって、躓きにくくなるそうです。専門的には前脛骨筋を鍛える、ということ。また、他にも、つま先立ち、ももあげ、つぎ足歩行(つま先の前に後ろ足の踵を置くことの繰り返しで10歩くらい歩く)が効果的と。

転倒予防を含む養生訓として、当日体験談を話された水谷八重子氏(日本転倒予防学会名誉会員)になぞらえ、転倒予防学会の武藤理事長がまとめられたものをご紹介します。
水谷八重子の「転倒予防養生訓7カ条」

 み、水をこまめに飲む(朝、寝る前、トイレの後は必須。足がつるのは水分不足)
 ず、ずっと前の若さと力あてにせず(頭は青年でも体は年相応ということを認識せよ)
 た、立って歩く、またぐ、昇って降りる(できるだけ階段を使い、また、またぐ動作を)
 に、日光はビタミンDの製造機(太陽で皮膚からビタミンDを作ることができる)
   →室内なら窓際に。日に当たること。閉じこもりはだめ。

 や、柔らかな体づくりにストレッチング(一つだけするなら、猫の伸びのポーズ、手の指先まで伸ばす)
 え、笑顔がクスリ(笑うと免疫力がアップ)
 こ、心豊かな感性を磨く(常に次にやるべき目標を持つ、旅の計画でもいい)

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