一般社団法人 湘南くらしのUD商品研究室
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2015年8月27日
 
「アロマで予防!認知症」のセミナーに参加して

認知症予防にアロマテラピーが期待されている


主任研究員  石川 裕子

先日アロマテラピーの学校で認知症予防に効くとされるアロマの講座がありました。講師は認知症予防専門士で高齢者安全運転支援研究会の平塚雅之先生で、認知症専門医の鳥取大学医学部浦上克哉教授のもと、開発されたアロマの紹介がありました。

認知症の人は2012年時点で約462万人、65歳以上の高齢者のなんと15%にのぼることが明らかになっていますが、実はその前段階の軽度認知障害 (MCI: Mild Cognitive Impairment) は約400万人で実際はその2~3倍は存在するという専門医もおり、大きな社会問題となっています。

近年ではいかに MCI の段階のうちにその後の認知症を食い止めるか、その重要性が指摘されています。MCI は誰でもそうなる可能性があるそうですがそうなる前に適切な対策を行い、予防することが重要ということです。

鳥取大学医学部で認知症の専門医である浦上教授は、若いころに物忘れの始まっている高齢者のお宅で腐ったお饅頭を出された経験から(出した本人は腐った匂いを感じていなかった)認知症と嗅覚機能の関係に注目し、様々な検査と調査を行った結果、嗅神経を刺激することで嗅覚機能が回復し、周辺の神経細胞が活性化して認知症の予防や治療の効果が期待できることがわかったそうです。

治療に有効なアロマとして、昼用はローズマリーカンファ―をレモンの香りとブレンドしたものを毎日2時間以上使用すること、夜用アロマは睡眠の改善を図るとして真正ラベンダーとスイートオレンジを合わせたものを就寝中に使用することをすすめています。昼用は集中力、記憶力を高め、夜用は安眠効果でリラックスさせて脳の沈静化を図り、その相互作用で脳を活性化するものです。

このアロマオイル、「浦上式アロマオイル」として購入できます。認知症には昼・夜用セットで使用することが効果的だそうです。アロマペンダントやアロマディフューザーなど購入して使うこともできますがシンプルに素焼きの器にティッシュペーパー1枚入れて2~3滴たらして芳香浴してもいいそうです。

浦上式アロマオイルはインターネットで検索して購入できます(浦上式アロマオイル公式ショッピングサイト: http://urakamistyle.jp/)。

昼用夜用ともそれぞれ1本2,850円(税別)で、セットで購入すると5,440円(税別)です。洋服の上から貼るアロマシールも出ています。昼・夜用30パッチセット(30日分)で3,500円(税別)です。アロマオイルよりお手軽として認知症予防に人気だそうです。

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